AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する
なんでずっと忘れられなかったんだろう?
なんでずっと想いは消えなかったんだろう?
なんでずっと……あなたは私の心を掴んだままだったの?
Night Fright〜Girl's side〜
ちょうど1年前涼平先輩から別れ話を聞かされて
そのまま先輩はアメリカへ旅立ち、残された私…
抜け殻のようになった私を優しく包み込んでくれた慶太…
明るく楽しく生きていくことを教えてくれた龍一君…
この1年で私は色んな人の優しさと強さを知った気がする
ねぇ…涼平先輩?
私今まで以上に人として強くなったと思う…
もう一人でも生きていけるかな?
思い出に縛られないで生きていける…かな?
でもね、今でも涼平先輩を忘れられないのは事実なの…
もう1年も顔を見ていないのに、まだはっきり目を閉じれば先輩の顔が浮かんでくる
耳を澄ませば先輩の声が聞こえてくるんじゃないかって…
そんな風に感じてる自分がまだどこかに残ってる
だから二人の人から好きだと告白されてもそのどちらにもちゃんと返事できないでいるの……
二人のことを私も大切な人達だと感じてるだけど
まだ先輩のことも……
自分の気持ちをはっきりできないなんて…
苦しいよ…自分が情けないよ…どうしたらいいかわからないなんて!!
ねぇ…涼平先輩?
教えてよ…先輩はもう私のことふっきれてるの?
もう新しい出会いと共に歩いているの?
立ち止まってるのは私…だけ?
吐く息が白くなりだしたある日のこと…
なぜか早く目覚めてしまって、いつもより早く学校へ着いた
まだ誰も来ていない教室を抜け出し、屋上へと足を運ばせる
なんで屋上へ行こうと思ったのかなんてわからない
ただ体が吸い込まれるかのように屋上へと向かっていた
先輩と別れて立ち寄ることのなくなった屋上に……
屋上へ着くとボーっとフェンスの向こうを眺めていた
そして校門の方へ目を向けて校庭へと視線を動かすと、そこにいるはずもない人影が見えたような気がした
「…………りょ………」
名前を言いかけて言葉を飲み込んだ
いるはずがない…もうこの場所であの人を見るなんてあり得ないんだから……
そう…思い込もうとした…幻でも嬉しかったことを心にしまいこんで
その日は授業中もなんだか胸騒ぎがして落ち着かなかった
放課後になり友達から帰りにカラオケに行こうと誘われたけど
それも断って帰りの支度をして昇降口へと向かった
外へ出ると突然大きな風が吹いてきて
その風が通り過ぎたと同時にとても懐かしい香りがしてきた…
この香りはどこで覚えたんだっけ?
この香りは……
この香りは………あの人の…………
急いで校門まで走り、残り香の方へ目を向けると
ある人物が目に止まった
後姿だったけど私にはそれが誰なのかすぐにわかった…
「…涼…平せん…ぱい?」
涼平「……?」
振り返ったその人はやっぱり涼平先輩で1年ぶりの姿はどこかたくましく
それでいてあの頃と変わらない優しさが残っていた
髪は少し伸びたね…身長は…相変わらずかな?
どちらとも黙ったままお互いを見つめあう
でも次第にこの状況が夢なんじゃないかと思い、胸が苦しくなった
待ち焦がれていた再会…?
現実として受け入れられない……幻…?
「なんで…なんで先輩が…?(泣)」
自然と涙が溢れてきて、先輩がゆがんで見えてきた
目をつぶったらまた先輩がいなくなってしまいそうで
必死に涙をこらえようとしたら…
涼平「………」
先輩の声と同時に目の前が真っ暗になった
少ししてから抱きしめられてるんだと気づき私も先輩の背に腕をまわそうとした……
だけど途中で手が止まってしまった……
先輩はどうして私のこと抱きしめてるの?
私たち今は彼氏でも彼女でもないんでしょ?
アメリカ式に慣れて抱きしめるのが挨拶みたいなものになってるの?
でも……
こんなに強く抱きしめられちゃ…付き合ってた頃と同じように抱きしめられたらわからなくなるよ……
涼平「?ねぇ、顔見せてよ…」
「先輩……離して?」
涼平「え?」
「ココ学校の前だよ…」
涼平「あ…」
私達の周りには下校する生徒が何人もいて
立ち止まってはこちらをチラチラと見ていた
涼平先輩は生徒達に気づいて、すぐさま私の手を取って歩き出す
辿り着いた小さな公園で私はうつむきながら繋がれた手を見つめていた
涼平「…俺さ……」
「…………」
涼平「えっと…その…元気だった?」
「…ぅん」
涼平先輩が話しだすとまた涙が溢れそうになった
繋がれた手から温もりが伝わり、幻でない先輩が目の前にいる
それだけで…もうこのまま永遠に時間が止まって欲しいと思わずにはいられなかった
涼平「突然帰ってきて驚いたでしょ?」
「う…うん」
涼平「この間さ、正式にプロのダンサーに認められたんだ」
「そう…なんだ…」
涼平「で…俺さ、にも報告したくて…」
「…そっか、おめでとう。先輩、夢が叶って良かったね!」
ちゃんと約束を守ってくれたんだね
『絶対に夢を諦めない』そう言ってアメリカへ渡った先輩。
私とは違って、もう過去のことになんて囚われずに前だけを見ていた結果だよね…
涼平「うん…それでさ、もう一つに言いたい事があって…」
「え?」
涼平「……ごめん……」
「…涼平先輩?」
涼平「俺、1年間ずっと後悔してた…なんでと別れたんだろう…あの時、が『待ってる』って言ってくれてたのにって……」
「…………」
涼平「いくら遠く離れたって気持ちは離れる事なんてないのにさ…」
「先輩……」
涼平「俺…の事、あの頃と変わらず好きだよ」
「…………」
嘘…でしょ?先輩…
後悔してたなんて………
先輩はもう私のことなんてふっ切れてるんだと思ってたのに……
『あの頃と変わらず好きだよ』
もう先輩の口から聞くことなんてないと思ってた…
『あの頃と変わらず』その言葉が1年間私のことを想っててくれた証なのかな?
涼平「……は?俺の事もう…好きじゃない?」
先輩のこともう好きじゃない…?
先輩がまだ…好き?
先輩じゃなきゃダメ…?
先輩にはもう…?
私は涼平先輩が………
fin...
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